中古車は乗り比べて善し悪しを見抜く

2011.11.15

この10年ほどのクルマの進歩には、目を見張るものがある。とくに国産車ではバブルと呼ばれた好景気の時代、開発にふんだんに金がかけられ、その結果、小さな大衆車から高級スポーツカーに至るまで、世界中のメーカーが逆立ちしても真似のできないほど品質(商品力)が向上し、性能的にも、実用に供するかぎりほぽ完成の域に達したと言っても過言ではない。もちろん、これに刺激を受けた外国のメーカー各社も研鏝に務め、本格的な日本仕様の開発や、日本の技術を取り入れての生産性、信頼性の向上など、商品力を著しく高めている。おかげで、今や新車を購入するに当たって、昔のようにカタログや専門誌を熟読して勉強せずとも、まずハズレのないクルマ選びができるようになっている。もちろん細かな使い勝手や個性、限界性能など、専門的に批評しようと思えばいくらでもできようが、こと多くの人が安心して使う、最大公約数的な道具としては、ハードウェアに関する批評の使命は終わったのではないかと僕は考えている。いかに評論家がこき下ろそうとも、消費者は好きなクルマを買うし、逆に、専門家たちにいくら評判が良くても、売れないクルマに火がつくことはもうないと思うのだ。ところが、中古車に関してはこれは必ずしもあてはまらない。新車と違い、中古車は一台一台、その程度はすべて違う。たとえ同じ年式の同じ車種でも、程度のいいものと悪いものでは、それこそ同じクルマとは思えないほど乗り味も違えば調子も、結果としての維持費も異なる。時には危険なほど程度の悪いクルマさえ、市場には出回っているのだ。これを見極め、少しでも程度のいいクルマを購入するには、それなりの努力と勉強が必要だ。もしもそれをせずにハズレを掴んだとしても、それはあくまでも消費者の責任。中古車販売業者には常識としての商道徳はあるにしても、法によって定められた商品に対する保証の義務はない。つまり、購入したクルマが店を出た途端に壊れたとしても、法的には業者にクレームをつけることは難しいのだ。なぜならいかにプロであっても、中古車が昨日までどんな風に使われ、その複雑なメカニズムの中身がどんな状態なのかをすべて知ることはできず、従っていつ壊れるかも予想できないからだ。もちろん、質の高いプロはそれをある程度は判断する技能や経験を持っているはずだが、中には粗悪な商品を平気で売る業者だっているし、彼らの強気を支える根拠を質せばそういうことになるわけだ。と、脅かしてしまってはたじろぐ人もいようが、その勉強の方法は決して難しいことではない。とにかくたくさんの店やクルマを見比べ、その中から選べばいいのである。最近人気の鑑定番組で、目利きと呼ばれる人々が注目されているが、彼らの目はどうやって養われたのか、といえば、専門とするものの歴史などの知識を蓄えることはもちろんだが、なによりもたくさんの本物を見ることで目を肥やしたのである。中古車選びに当たっては、必ずしも歴史を学ぶ必要はない。たぶん、クルマ、とくに輸入車を買おう、と思った段階で、あなたには大体欲しい車種が決まっているはずだ。その車種をたくさん見て回り、乗り比べることで、十分その違いは分かってくるものなのだ。その際は希望予算の中古車だけでなく、もっと高いクルマも見る。できれば新車とも比べてみる。中古車とは、新車からの歳月や距離を経たクルマに、それなりの価格がっけられたものだ。当然、予算の範囲で買えるクルマは、その金額に見合った程度のものということになるが、たとえ買えなくとも、新車や、より高いクルマと見比べてみないことには、自分に買えるクルマがどの程度のものなのか分からない。新しければいいクルマか、と言えばそんなこともない。10台見れば10台とも違った程度であることもわかるだろうし、同時に、店によって価格のつけかたやセールストークが違うことも学べるはずだ。中には「この店、大丈夫かな」という店があることもわかるようになれば完璧だ。そうして目を肥やし、やがて「これだ!」という一台に巡り合えれば、あなたのクルマ選びはどんなに遠回りをしたとしても成功なのである。

(車販売人気サイト)
Get-Uの中古車販売情報
http://www.get-u.com/
日産カウゾーの中古車買取
http://www.kauzo.com/