ポルトガル王国の建国の年

2011.06.29

ポルトガル王国の建国の年であり、ブルゴーニュ王朝の成立の年であった。勢いを得たエンリケス(アフォンソ一世)は、建国四年後の一一四七年には北欧十字軍の援軍を得てリスボンを攻略、テージョ川を越えて領土を広げていくが、リスボンは後年一二五五年にポルトガルの首都になっていく。国土回復運動は、エンリケス亡きあとも果敢に進められた。一時はイスラム軍も反撃に転じたが、サンジョ一世、アフォンソ二世、サンジョ二世と続く歴代の王家はじわじわとイスラム勢力を南へ追いつめ、ついに二一四九年、アフォンソ三世率いる二つの騎士団は、イスラム軍が最後の砦としていたアルガルヴェ地方のファロを奪回、国土回復運動は完了したのである。国土回復運動は、スペインより約二五〇年早く終わったが、これを機にスペイン、ポルトガル両国の間にひかれた国境は、ヨーロッパで最も古いものとして現存している。「イスラム勢力終焉の地」ファロと海の間には、ラグーン(潟)が無数にある。三角形であったり、菱形のものであったり形もさまざまだが、離れた高台から眺めると、それは緑の色をしていたり茶褐色であったりする。