ブランドカを絶対だと思わずに

2011.04.07

ひたすら流行を追いかけていた十代、二十代の学生ならともかく、ファッションに分別がついてきた年頃。それでもブランドものへの絶対的な服従心は捨てられない、と思っていませんか?有名メインのロゴ入りのバッグを持っているから安心。これはいうまでもなく間違った先入観です。服とはアンバランスなブランドバッグを持っている女性を見かけると、「あなたのアイデンティティはどこへ行ったの?」と聞きたくなります。もちろんブランドものを自分のスタイルに綺麗に取り入れている女性もたくさんいます。彼女たちはたとえロゴがなくても、ノーブランドでも素敵に着こなせるに違いありません。十年以上前の雑誌では、よくファッションのお手本としてパリのリセエンヌをスナップした特集が組まれていました。ベーシックなものを見事に活用させながら、無駄なく上手に買物をする姿。なかにはさりげなくブランドの名を冠したニットやバッグがありましたが、それはもう彼女のスタイルの一部に見えたものです。これは私がこのあとお話しする、着回しのテクニックにも通じる考え方です。手持ち服をいかに賢く活用できるか、まず前提には一つひとつの選び方がしっかりしていることが大切です。その延長線上にブランドへの信頼があっても悪いことではありません。ただ全身を鏡に映したとき、ブランドのものだけが主張するコーディネートは避けるべきだと思うのです。