ピアッツァのデビューは1981年6月。しかし、G・ジウジアーロの担当したスタイリングは依然として光をはなっている。ジェミニをベースにしたことで、シャシー・メカニズムは古くさいし、トレンドの狭さも目立つ。だから、専門の批評家が冷徹な目で見れば、「今さらこんなクルマ」といったことになってしまう。でも、ふつうの人の目で見れば、ピアッツァは十分に美しく魅力的に見えるのではないか。インテリアにしても、最新のクルマにまだまだ負けない。
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いやその個性とセンスにおいて、下手な最新車をつき放す力は十分にもっている。クーペが長期にわたって魅力的だったのと同じように、このピアッツァもこれからまだまだ魅力的であり続けるとぼくは思う。幅の狭いプロポーションが古さを印象づけたとしてもだ。最新のポルシェ911より、スリムなプロポーションの古い911のほうが美しいというハナシだってある。トヨタ2000GTが古いからといってその魅力を否定されることはない。それと同じように、ピアッツァのスタイリングは時代を超えて人を魅きつけるものだとぼくは思う。台数が少ないので、スペシャルティーカーとしての印象が薄められてしまうこともない。シャシーのメカは古くさくポテンシャルも高いとはいえないが、バカな走りに挑戦しない限り、とくに不満を感じることもないはずだ。